前夜10時に出発した列車は翌朝6時半過ぎに中国雲南省と接する国境の町「ラオカイ」に到着した。
地図で見ると本当に数キロ先の橋を渡ると中国だ。
このラオカイの街からミニバスに乗って海抜1560mの山間部にある「サパ」を目指す。
バスはどんどん山道を登り、ガイドブックにあるような棚田が下方に見えるようになり、少数民族の服装の人々がちらほら見かけられるようになる。
40分くらい後にようやくホテルに到着。
今回の旅行で一番の高級ホテルヴィクトリア・サパだ。なるほど、コテージ風の客室とよく管理された中庭が素敵。テニスコートや温水プールまである。

まずはサパの町を散歩。といっても、とても小さな町で、市場の周りにホテルやレストラン、土産屋がある程度だ。市場では他のアジアの都市と同じような感じ。生きている青虫にはびっくり!


サパ周辺の山中には少数民族の村々が点在しており、それらを巡るトレッキングが人気だ。
サパの町でも、様々な少数民族の衣装をまとった女性が観光客を捕まえて必死にセールスしているのが見られる。それぞれの少数民族の衣装には異なった特徴が見られ、ホテルにも7-8種類の民族の服装が並べられていた。色や形、素材、装飾物に違いがあるのだ。町でよく見かけたのがモン族とザオ族。ザオ族の女性は眉毛と髪を剃っており赤い布を頭に巻いている。
この日は午後の半日コースでサパの北部にあるマーチャという村周辺を歩いた。
午前中に降っていた小雨は止んだものの、舗装工事の準備をしている道路はドロドロ。前日に急遽ハノイで購入した運動靴はあっという間に泥まみれになった。
足元に気を取られながら山を登り、ふと視線を上げてみると・・・

一面の棚田。
奥の山の上の雲にも切れ間が出てきて日差しが差し込んでくる。気持ちがいい!
川が豊かに流れている。川の周りにはトンボが飛んでいる。
川の流れを利用して米をたたいている音が聞こえる。
何十秒間に一回ずつのゆったりとしたペースで、「カタン」「カタン」と。

旅の疲れが知らず知らずのうちに溜まって、ちょっと重かった心が一気に解き放たれた、すばらしいトレッキングだった。

途中、小さな赤ちゃんをおぶった少数民族のおじいさんがいて、にこやかに笑みを交わした後、写真を取らせてもらおうと思ったら、手招きをされたので「じゃー、一緒に撮ろうか」とカメラにポーズしている間に、一瞬に胸を触られ、その後ほっぺたにチューされた・・・。チューされる前の私のこわばった笑みです。赤ちゃんが写ってないし・・・

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